RevitやCatiaといった多くの現代的なデザインのためのアプリケーションと同様、FreeCADはワークベンチというコンセプトを基盤にしています。ワークベンチとは言うなれば特定の作業のために特別に編成されたツールのセットです。伝統的な家具工房では木材を扱う者のための作業台や金属部品を扱う者のための作業台があり、恐らくは全ての部品を一つに組み立てる者のための作業台もあったことでしょう。
FreeCADでは同じ考え方を採用しています。関係する作業に従ってツールはワークベンチにグループ化されているのです。
あるワークベンチから別のワークベンチに切り替えると、そのインタフェースで利用できるツールが変わります。ツールバー、コマンドバー、さらにはインターフェイスの他の部分も新しいワークベンチに切り替わりますが、シーンの内容は変わりません。例えば製図ワークベンチで2D形状を描画し、さらにパートワークベンチを使ってそこから作業を続けるといったことが可能です。
ワークベンチは「モジュール」と呼ばれることがあります。ただし、ワークベンチとモジュールは別のものです。モジュールはFreeCADを拡張するものですが、ワークベンチはツールバーやメニューといったGUI要素を持つ特別な種類のモジュールです。
以下のワークベンチは全てのFreeCADで利用可能です。
以下のワークベンチは、第0.21版以降廃止になったものです。
以下のワークベンチは、第0.20版以降廃止になったものです。
FreeCADワークベンチはPythonで簡単にプログラムできるため、FreeCADの公式開発範囲外で、多くの人が追加のワークベンチを開発しています。
外部ワークベンチページに、コミュニティーが把握している外部ワークベンチの一覧があります。この内のほとんどは、ツール → 拡張機能の管理でアクセスできる拡張機能の管理を使って簡単にインストールすることができます。