PartDesign AdditiveHelix/ja

パートデザイン・加算らせん

メニューの場所
Part Design → 加算フィーチャーを作成 → 加算らせん
ワークベンチ
PartDesign
デフォルトのショートカット
なし
導入バージョン
0.19
参照
PartDesign・減算らせん

概要

加算らせんツールを使うと、選択したスケッチまたは2D図形(特徴図形)をらせん状のパスに従って動かすことでソリッド形状を作成できます。

特徴図形(B)を軸(A)の周りで動かすことで、らせん形状(C)を作成します

使い方

  1. らせん状に動かすスケッチ(特徴図形)を選択します。スケッチの代わりに、既存ソリッド図形の面を使うこともできます。
  2. パートデザイン・加算らせんボタンを押します。
  3. らせんのパラメターを設定します(次節参照)。
  4. 作成したらせん形状を確認し、自己交差しないように必要に応じてパラメターを調整します。
  5. OKボタンを押します。

オプション

以下のらせんのパラメターによって、加算らせんを作成する際、スケッチ(特徴図形)をどのように動かすのかを指定できます。

以下のオプションは、スケッチをどのように動かすための軸を指定するためのものです。

モード

らせんの形状を決めるためのパラメターです。選択肢は以下の通りです。

ピッチ

らせんの各回転間の距離です。

高さ

らせん全体の高さ(底面の中心と上面の中心間の距離)です。

回転

らせんの回転数です。全体の高さ÷ピッチとして定義されます。

円錐の角度

らせんに外接する円錐の角度。-89°から+89°の間の値を指定できます。

左ネジ

チェックすると、らせんの回転方向をデフォルトの時計回り(順ネジ)から半時計回り(逆ネジ)にします。

逆方向

チェックした場合、らせんの進む方向をデフォルトとは逆にします。

ビューを更新

チェックした場合、パラメターを変更するたびに、ビューに表示するらせんの形状を更新します。

設定

プロパティ

補足

  • ShapeBinderを特徴図形として使うことはできません。
  • SubShapeBinderを特徴図形として使う場合、それをツリー・ビューで選択すると失敗します。その代わりに、3Dビュー上でSubShapeBinderの面を指定してください。
  • らせんを構成する曲線を計算する浮動小数点演算の精度に限界があり、らせんの形状を正確に計算することは困難です。この結果、生成したらせん形状に対して(他の図形とのブーリアン計算をするなど)何らかの処理をする際、小さな変化に非常に敏感になってしまうことがあります。追加の処理が失敗すると、予測できない形でモデルが破損することがありえます。これを回避するためには、らせんと完全に重なりをもたせるか、あるいはらせんとは完全に分離しているか、どちらかにしてください。らせんの表面と他の図形の表面が一致するという完全一致にするとモデルが壊れやすくなります。例えば、ボルトの円柱の周りのネジ山のらせん、というのはこの典型的な例です。仮に一旦はうまくいったとしても、わずかに動かすだけでモデルが壊れてしまうかもしれません。

スケッチでBスプラインを使用した例
スケッチに垂直ならせん軸の例。これは「ひねりをもったパッド」になります。