Tree view/ja

概要

ツリービューは、(コンボビューが有効な場合は)モデルパネルの上部、あるいは独立したパネルとして表示されます。ツリービューには、FreeCADドキュメント内の全てのユーザー定義オブジェクトが一覧表示されます。このツリービューはFreeCADファイルの構造に対応しており、保存される情報を示します。

ツリーに表示中のオブジェクトは、必ずしも3Dビュー上に表示される幾何学形状であるとは限りません。ワークベンチで作られた補助的なデーターオブジェクトであることもあります。

ドキュメント内の様々な要素を表示しているツリービュー

ツリービューの操作方法

デフォルトでは、新しいオブジェクトが作成されると、ツリービューの末尾に追加されます。ツリービューで、オブジェクトを整理し管理することができます。具体的には、グループの作成、グループ内の順番の変更、他のグループへの移動、オブジェクト名(ラベル)の変更、オブジェクトのコピー、オブジェクトの削除、その他コンテキストメニューのオプションの利用ができます。

しばしば、既存のオブジェクトに対して何らかの操作を行った結果として新しいオブジェクトが作成されます。この場合、ツリービューでは、新しいオブジェクトの中に(操作対象の)古いオブジェクトを表示することで、新旧オブジェクトの関係性を示します。ツリービューでオブジェクトを展開または折りたたむことで、そのオブジェクトがどのように構成されているのかを示すパラメトリックな編集の履歴を確認できます。より内側にあるオブジェクトは古いもので、より外側にあるオブジェクトは新しいものです。内側のオブジェクトを変更すると、操作の履歴に従って変更が外側に順次反映され、新しい結果が生成されます。

最上位のオブジェクトは、それ以前のオブジェクトに対して(パラメトリック)操作を行うことで作成されます。
ツリービューを完全に展開すると、途中経過としての部分的なソリッドを作成するために使われた元の要素を確認できます。

ツリービューの表示列

ツリービューには、オブジェクトのラベル名とアイコンが表示される列があります。さらに、オプションで2つの列を追加表示することができます。これらを表示するためには、ツリービューで右クリックし、コンテキストメニューからツリー設定を選択し、次に説明を表示introduced in 0.21)や内部名を表示introduced in 1.0)を選択します。複数の列が表示されている場合、項目見出しが上部に表示されます。なお、オブジェクトの内部名は変更できないことに注意してください。

オブジェクトラベルの編集

オブジェクトのデータラベルプロパティーを変更するには、オブジェクトを選択してからF2(Windows、Linuxの場合)、Enter(macOSの場合)を押してください。ラベルプロパティーは、コンテキストメニューの名前の変更や、プロパティー・エディターでも編集できます。

オブジェクトの説明を編集

オブジェクトには説明を追加できます。説明は、データLabel2プロパティーに保存されます。説明列を表示している場合は、オブジェクトの説明をクリックしてからF2(Windows、Linuxの場合)、Enter(macOSの場合)を押すと編集できます。プロパティー・エディターでも編集できます。

コンテキストメニュー

コンテキストメニューで選べるオプションは、選択したオブジェクトや現在アクティブなワークベンチによって変わります。リストの背景部分で右クリックする、リスト内のオブジェクト上で右クリックする、複数のオブジェクトを選択してからそのうちの1つの上で右クリックすることで、コンテキストメニューを表示できます。

キーボード修飾キー

ツリー表示では、一般的なキーボード修飾キーを利用できます。これらの修飾キーは組み合わせて使用できます。

ショートカット

ツリー表示にフォーカスがある場合に使用できるショートカットは以下のとおりです。

重ね合わせアイコン

オブジェクトのデフォルトのアイコンに加えて、以下のアイコンが重ねて表示されることがあります。アイコンの種類と意味はそれぞれの以下の通りです。

青地に白のチェックマーク

これは、モデルを修正したり、ツリービューのコンテキストメニューで再計算を指示したことにより、オブジェクトの再計算が必要であることを示しています。多くの場合再計算は自動的に行われますが、パフォーマンスの理由から遅延することがあります。

赤字に白の感嘆符

これは、オブジェクトに修正の必要なエラーがあることを示しています。ドキュメント全体を再計算した後、ツリービューのエラーがあるオブジェクト上にマウスを重ねると、エラーの説明がツールチップとして表示されます。このようなエラー状態のオブジェクトは正しく計算できないため、表示が古い状態のままである場合があることに注意してください。

紫の鎖リンク

これは、通常スケッチ、(直方体や円柱などの)PartDesignのプリミティブやデータムジオメトリに表示されます。オブジェクトが何にもアタッチされていないことを示します。アタッチメントのオフセットもないため、その位置と向きはPlacementプロパティーで決まります。

このようなオブジェクトをどのように扱ったらいいのかについてのアタッチメントの基本チュートリアルがあります。

黄色のX

これはスケッチにのみ使用され、そのスケッチが完全には拘束されていないことを示します。スケッチが編集モードにある場合、残る自由度はソルバーメッセージに表示されます。

緑地に白い矢印

これは、いわゆるPartDesign・ボディー先端を示しています。先端とは、ボディーの最後の特徴のことで、外部に対してボディー全体を表します。例えば、ボディーをエクスポートしたり、ボディーに対してPart・ブール演算で使用されます。ユーザーは、先端として何を設定するのか変更できます。

赤いバックスラッシュ

introduced in 1.0

これは、PartDesignの特徴が一時停止中であることを示します。

白い上向きの曲線矢印

これは、リンクされたオブジェクトであることを示します。

2つの上向き曲線矢印

これは、別のドキュメントからリンクされたオブジェクトであることを示します。

眼のシンボル

これは、コンテキストメニューで非表示アイテムを表示を選択していない場合に、そのオブジェクトがツリー表示に表示されないことを示します。

水色の氷の結晶

introduced in 1.0

これは、そのオブジェクトが凍結されていること、つまりその元となるオブジェクトに変更があっても再計算しないことを示しています。

設定

コンボビューを参照してください。